テンコです♪
むすこが不登校になり、発達障害があることが判明しました。
その時の記事▶不登校で解ったむすこの発達障害|元気に”登校”できるまで【まとめ】
そこで、ソーシャルワーカーさんに放課後デイサービスを紹介されたのですが、放課後デイサービスに通い出したむすこがみるみる元気を取り戻して、すごく前向きに、積極的になりました。そこで、
そんな疑問をお持ちの保護者さんに、放課後デイサービスのサービス内容や利用のメリットを体験を交えながら詳しく解説します。
放課後デイサービスは発達障害のあるお子さんが利用する事業所です。
放課後デイサービスの対象者と支援内容
利用対象者
- 障害のある6歳〜18歳の就学児童(6歳未満は児童発達支援)
- 障害の種類は主に発達障害やダウン症
- 療養の必要がある
なお、保護者の就労の有無は関係ありません。
放課後児童クラブとは違うの?
よく「放課後児童クラブ」と間違われますが、「放課後児童クラブ」は障害は関係なく、帰宅しても保護者がいない家庭の児童などが、それまでの時間を過ごす場所として提供されている所です。併用も可能です。
放課後デイサービスは療養主体、放課後児童クラブは帰宅までの時間を過ごす場所、と利用目的が違います。
放課後デイサービスの支援内容
- 日常生活の自立に向けた支援や集団行動への適応に向けたサポート
- 創作活動
- 勉強面のサポート
- 地域との交流機会の提供
- 居場所や余暇を楽しむ場所として提供
- 家族支援サービス
- 送迎サービス(場所による)
- 月曜〜土曜、長期休暇も開所
※6歳未満の療養を目的とする「児童発達支援」からそのまま移行する施設もあります。
利用できる日数は、支援の必要性により10日(週2)〜23日(週5)と人によって上限に幅があります。
学校長が認めれば出席扱いになる
不登校でも条件を満たせば、学校長の承認を受けて出席扱いになる措置が取られています。
放課後デイサービスは”学校外の指導”に該当します。
【不登校でも出席扱いになるための3つの要件】
引用:文部科学省「不登校児童生徒への支援のあり方について(通知)」より
- 義務教育段階の不登校の児童が学校外で指導を受けている場合
- 義務教育段階の不登校の児童が自宅においてICTなどで学習活動を行った場合
- 高等学校における不登校生徒が学校外で指導を受けている場合
出席日数が少ないと高校や大学の進学に不利になるので、出席扱いにして貰えるように働きかけましょう。
放課後デイサービスに通いだしてからのむすこの変化
みるみる笑顔が増え、楽しそうに1日の出来事を話すように
体験会が楽しかったようで、5年生の新学期からすぐに利用を開始しました。
半年くらい引きこもってたむすこは水を得た魚のように生き生きし始め、楽しそうにその日の出来事を話すようになりました。自分の居場所を見つけられたとホッとしました。
自由で多才な大人に囲まれて、どんどん自分の枠を広げている
放課後デイサービスでは、本当に色んな体験をさせて貰っています。指導員の先生も多才な方が多く、一緒に色んな事をチャレンジさせて貰えて、この半年程で一気に世界が広がりました。
自分の事を否定せず、客観的に対処法を調べるようになった
歯医者や美容室などは、じっと座っていないといけないので、多動傾向のあるむすこには苦手意識が強いのですが、そんな時にどうすればいいかを自分で調べている事がありました。
SSTのトレーニングの効果かもしれませんね。悲観的に捉えるのではなく、対処法を考える。放課後デイサービスに行きだしてから、本当に前向きになりました。
自信が付き、放課後に特別支援クラスに短時間登校するまでに
小児科受診した際に、次のステップは学習支援にもう少し力を入れた場所を提案されました。放課後デイサービスは併用しながら軸足をずらして行くイメージですね。
ですが、現実的に行けそうなフリースクールがなかったので、今後の事をソーシャルワーカーさんに相談する事になりました。
介入のタイミングも素人には分からないので、専門家のサポートは継続することをオススメします。
そこで提案されたのが、放課後に特別支援学級への短時間登校でした。
支援クラスの担任の先生は、定期的に自宅訪問してくださり、むすこもかなり打ち解けていました。なので、むすこに提案した際も「それなら行けそう」とすんなり次の週から登校するようになりました!
放課後デイサービスを選ぶ際のポイント
放課後デイサービスはたくさんあるので、どう選んでいいか分からないという方も多いと思います。
選び方を解説します!
支援カリキュラムが子どもに合っているか
放課後デイサービスは2024年から次の2つの型に分類されました。
- 総合支援型
- 特定プログラム特化型
分 類 | 支援内容 |
---|---|
総合支援型 | ・ソーシャルスキルトレーニング(SST)による社会性を育む支援 ・療法を目的とした支援 |
特定プログラム特化型 | ・理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などが高い専門性で特定の領域を重点的に支援 |
ソーシャルスキルトレーニング(SST)では、人との関わり方を学んだり、自分の気持ちを伝えるトレーニングで日常の困りごとを減らしていく事を目指しています。
障害の程度に合わせて選択するといいと思います。
先生や施設の雰囲気は子どもに合っているか
見学の際には必ずお子さんも同行しましょう。親と意見が割れる事がありますが、本人の希望に沿った方がうまくいくことが多いです。
ウチは高学年のむすこなので、男の先生が多い所が結果として合っていました。また、中学生や高校生の先輩も利用できる所なので、先の見通しがつきやすいのも良かったと思います。
行ってみないと分からない部分も多いので、決める前に体験会を利用すると安心です。
体験会に参加して子どもの反応をみましょう。
利用時間や時間帯は希望に沿うか
利用上限は、支援の必要性によって個別に決まります。
ただ、利用できる日数が多くても、事業所側の利用者が多くて、希望日に埋まってしまうこともあります。
そんな時は、利用日数の上限まで複数の事業所で併用して利用することが可能です。
通う距離や交通手段に無理がないか
頻繁に利用する場合、交通手段の負担は少ない方がいいですよね。
送迎サービスがある事業所もあるので、必要に応じて検討してみて下さい。
ただし、送迎できるエリアは限られているので、遠方の場合は難しいかもしれません。
祝日や長期休暇の利用は可能か
ほとんどの事業所が祝日や長期休暇も利用できます。
すでに定期で利用している方が優先されるので、長期休暇などの利用があらかじめ決まっている場合は、定期利用で登録しておくと安心です。
放課後デイサービス利用申請手順と必要書類
放課後デイサービス利用申請手順
市役所で手続きをする前に、施設見学を行って希望を絞っておいて下さい。
- ステップ①市役所の福祉課に問い合わせ、面談日を決める
事前に利用計画案を作成する
- ステップ②面談にてお子さんの困りごとなど相談する
・利用計画書の提出
・その他必要書類の提出 - ステップ③受給者証の交付を待つ
- ステップ④受給者証が交付されたら、事業所と契約を交わす
個別支援計画を事業所側が作成
- ステップ⑤利用開始
利用申請に必要な書類
- 申請書
- 障害児支援利用計画案
- 印鑑
- マイナンバー(保護者・子ども)
- 支援が必要と分かる書類(医師の意見書など)
- 世帯収入が分かる書類
障害児支援利用計画案は家族が作成するセルフプランと支援事業者に依頼する方法があります。
早く進めたい場合は、保護者が作成するセルフプランで十分だと思います。書類は市役所のホームページからダウンロードできます。
より専門的なサポートが欲しい場合は、相談支援専門員に依頼するのをオススメします。
まとめ|子どもに合った放課後デイサービス利用で自分に自信がつく
発達障害児が増えている現在、様々な取り組みがなされています。
学校ではできなくて劣等感を感じる事も、放課後デイサービスでは頑張りを認める声掛けや対処法の習得で、みるみる自信をつけて行くという違いを感じています。
ぜひ、お子さんが自分らしく伸び伸びと過ごせる場所を見つけられるように、この記事を参考にいい事業所を見つけて下さいね!
ではでは。
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