小学生むすこを育てる、アラフォーシンママです。
息子が歯列矯正を受ける事になったんですが、
舌小帯短縮症が発覚して舌を切る手術を受けたんですよ~。
え~!
それは怖かったろうね。
ていうか、舌小帯短縮症ってなんだっけ?舌を切る手術ってどんな手術なの?
ベロの下のスジを切るんですけどね。
意外とあっさり済みました。
実は先日、息子のかかりつけ歯科から「舌小帯短縮症」の指摘を受けました。
歯並びにも影響するから手術をした方がいいと勧められたのです。※閲覧注意 写真掲載しています。
舌小帯短縮症(俗称、つれ舌)または舌癒着症は、舌の裏側にある膜状の組織が舌の先から歯茎に伸びているために舌の動きが制限される先天性の異常です。そのため赤ちゃんの時期に哺乳が上手にできなかったり、3~5歳になって発音がはっきりしなかったりします。
新百合丘総合病院HPより
病院で改めて息子の舌を写真で説明されると、「本気で舌出ないんだ(;O;)」と衝撃を受けました。
いつもふざけて舌を出してないのだと思っていたからです。ゴメンネ、、、。
この記事はこんな人に読んで欲しいです。
素人目には分かりにくいだけあって、その深刻さは判断がつきにくいものです。
でも大丈夫!不安を解消するには実態を知る事。
※子供といっても乳幼児期に手術をする例が多いようですが、息子は9歳目前に手術を受けました。
舌小帯短縮症(舌が短い)の何がマズイの?
舌小帯短縮症は、下顎と舌を繋ぐ舌小帯という膜が短く、舌の動きが制限されています。
そのことで起きる弊害は、大きく分けると4つ。
が挙げられます。
口呼吸になる
まず舌が短く、上顎まで舌を持っていけない為に口が開きやすく、口呼吸になる。
よく口開きっぱなしの子供みかけますが、口呼吸になっている可能性高いです。
舌が下顎の位置にあるのが癖になってしまっています。
正しい位置は上顎の前歯裏あたり。
口呼吸になると、口の中が乾燥しやすくなり、虫歯にもなりやすいです。
うん、思い当たる節アリ、、、。
哺乳障害がある
哺乳障害においては、舌の動く範囲が狭い為、母乳を飲もうとしても密着せずに上手く授乳出来ない。
また、鼻経由で呼吸をすれば除かれるアレルギー物質なども、ダイレクトに喉を直撃するので、喉の炎症も起こりやすい。
思えば乳児期の息子はガリガリでした、、、( ノД`)シクシク…
上手く吸えずに疲れてたのかも、、、。
発音が悪くなる
舌の動きが制限されるので、舌を上に動かして発音する言葉が難しいようです。
保育園の頃に思い当たる節がありました。
「タ行」が上手く言えなかったんですね。
歯並びが悪くなる
今回きっかけになった歯並び。
舌が常に下顎側にあることで、上顎の発達が進まないのと、逆に下顎が発達して不均衡が起こる。
受け口になりやすいんだとか。
と、、、今考えれば全て思い当たる節アリアリです。
舌小帯切離術をするメリット、デメリットから考える判断ポイント
【メリット】
・舌の動きが良くなることで口呼吸が改善される※トレーニング必要
・哺乳障害が解消し、十分な哺乳が可能になる
・発音が改善され、コミュニケーションがとりやすくなる
・歯並びの改善が見込めることにより、派生する障害が予防される。
【デメリット】
・手術の際に他の部分を傷つけるリスクがある
・大人になってからの手術はリスクが大きい
・全身麻酔や術後の舌トレーニングは保険外
メリットはやはり、上記の弊害が解消される事。
これは長い目で見るとそのメリットの大きさが響いてくると思います。
鼻呼吸が出来るようになれば、口の乾燥がないので虫歯になりにくくなります。
乳児の哺乳障害も改善され、しっかりと栄養補給できます。
また、舌の動きが良くなれば発音もよくなるし、舌を正位置に置けば顎の不均等も解消されます。
発音が悪かったり、見た目のコンプレックスが出てくるとまた別の悩みが増えますからね、、、。
舌が短いという事が、これだけ多くのに事に影響を及ぼしているなんて驚きです。
デメリットはそうですね~、、、。
やはり手術ミスのリスクはあるので「怖い」というのはありますよね。
特に大人になるにつれ、舌小帯が太く大きくなるのでリスクが大きくなるようです。
それと、全身麻酔による入院費や術後の舌のトレーニングについては保険適用になりません。
メリットデメリットを比較した上で、やはり子供の手術は必要だという決断に至りました。
子供の治療において、タイミングってめちゃくちゃ大事だと思うんです!
先が長いですし、この手術の場合は子供の方がリスクが少なくて済むので。
子供はまだ発達途中なので、このことが他の様々な所に影響を及ぼすとも考えられます。
ウチの場合は歯並びがそうです。
子供の将来を考えた時に、手術をするメリットの方が大きいと思います。
ただ、手術の有効性は個人の発達や年齢によって違うので、医師が勧めた場合に限ります。
舌小帯切離術はどんな手術?
・日帰り可能
・手術は15分程度
・大人しく出来れば局部麻酔、暴れる様なら全身麻酔(全身麻酔になれば1泊入院)
・手術費用は5000円程度だが、子供の場合は医療費助成制度ありで500円程。
手術は日帰りで出来ます。
程度や年齢にもよりますが、ハードルはそこまで高くはないと思います。
大人しく出来ない年齢であれば、全身麻酔で1泊入院のケースもあるようです。
縫合糸も自然に溶けるそうで、抜糸は必要ないとの事でした。ありがたや。
という事で、本日かかりつけ歯科からの紹介状を手に、県立病院を受診。
夏休みの手術に向けての診察のハズでしたが、
「すぐ終わるので今からやってもいいですけど、どうします?」
みたいな軽い感じでドクターから提案されたのです、、、。
「手術」というワードにビビッていた私ですが、どうも「処置」に近いのかな?と思いました。
舌切すずめの様なイメージ。
それと、付いてくれた看護師さんがとてもノリ良く誘導してくれたので、小学生の息子の緊張もほぐれ、手術する事に。
簡単な手術だと説明は受けましたが、さすがに見ていられないものでしたので、私は一旦待合室に。
その間、終始 看護師さんが息子を励ましてくれている様子でした。
待っていると長く感じるものですが、時間にして15分くらいでした。
診察室から出てきた息子は、患部をガーゼで抑えていましたが、よだれが溢れるようで、服が汚れないように手術の際のカバーをしたままでした。
手術の際に局部麻酔をしていたので、下唇を上手く閉じる事も出来なかったのだと思います。
暫く落ち着くまで待合室で様子をみて、カバーだけ外して患部は抑えたまま帰ることに。
薬は痛み止めと消毒用のうがい薬を処方され、薬局ですぐに痛み止めを飲んで帰りました。
手術費用は5000円程度。「子供の医療費助成制度」で私が住む地域では500円(上限)で済みました。
まとめ|子供の先は長い 手術をしっかり理解して決断しよう
舌小帯短縮症の手術ついて解説してきましたが、いかがでしたか?
実は私自身も幼き頃に舌小帯を切っているのです。
どうやら遺伝するようでして、、、(-_-;)
私が幼き頃は、この手術は今ほどあまり推奨されてなかったらしく、手術が出来る病院も限られていたそうです。
それでも、ネットも普及していない時代に色んな所から情報を集め、手術を受けさせてくれた両親にも本当に今その有難みを実感しています。
これは親だからしてあげられる事かな、と思います。そしていくつもの幸運が重なりました。
・かかりつけ歯科に定期受診していたから気づいてもらえた
・子供のうちに手術出来たからダメージが少なくて済んだ
・歯列矯正にかかる費用を用意出来ていたから、すぐに決断し行動出来た
いつでも動ける準備をしておくことで、ベストタイミングのチャンスを活かす事が出来ます。
そして、息子の緊張と解きほぐしてくれた看護師さん。
小学生目線で寄り添い、息子の気持ちを軽くしてくれて本当に有難かったです。
看護師って、医療の技術や知識だけじゃなくて、コミュニケーション能力も不可欠なんだな、凄いな、って感動しました。
おかげ様で半泣き状態だった息子もすっかり緊張がほぐれ、手術受ける前には笑っていましたよ(^^;)
手術を受けた後も暫くは浮かない顔をしていましたが、痛み止めを飲んで1時間程休んだら、ケロッとしてお粥も少し食べました。
その後は起きてゲームしてます。
ということで、手術に怯えている方の参考になればと思います。
ではでは。
コメント
初めまして!
ちょうど4歳の息子が同じ症状で、4月の頭に総合病院の口腔外科に話を聞きに行く予約をしました。
手術ってどんな感じなんだろう・・・と、とても不安だったので、15分で終わると知り驚いています。
貴重な体験談ありがとうございましたm(_ _)m
息子さん、その後滑舌や喋りやすさはどうなりましたか?改善されましたか?
コメント有難うございます!
私も「手術」というワードに仰々しく構えていたのであっけにとられてました(;^ω^)
おかげ様で、当初の目的だった歯列矯正も順調に開始され、受け口が改善しています。
活舌も問題なく、すごくお喋りです。
息子さん、頑張って下さい!