PR

不登校で解ったむすこの発達障害|元気に”登校”できるまで【まとめ】

テンコです!

小学生不登校むすこを育てるアラフォーシンママです(*^^*)

さて、今回は不登校むすこの了解を得てやっと記事を公開することになりました。不登校で悩むお子さんや親御さんの一つの選択肢として参考になればいいなと思います。

  • 不登校の原因がいまいち見えてこない…
  • 発達障害が分かったけど、どうしていいか分からない
  • 子どもが苦しそうで、早く何とかしてあげたい
テンコ
テンコ

先が見えないと不安ばかりが先走りますよね。

だいぶ前に小学生むすこの登校拒否|焦りは禁物!その時の親の対応と現在の様子という記事を書きました。

当時は離婚の時期と重なって、私自身も余裕がなく、むすこには悪かったな。。。と思います。でも、「学校に行かないこと」に対して、少し肩の力が抜けた様な感じはしました。

現在むすこは、放課後デイサービスという自分の居場所を見つけ、自信を取り戻して色んな事にチャレンジするまでになりました。

今回は不登校という選択からむすこの現在に至るまでについてご紹介します。

今だから思うあの時の判断が良かったと思う事
  • 学校に行かないことを受け入れた
  • スクールカウンセラーやソーシャルワーカーにすぐにコンタクトを取った
  • 発達に関する関連施設ですぐにサポート体制をとった
  • 継続して発達の専門家にサポートしてもらっている
  • いつでも復学できるよう環境を作っておいた
テンコ
テンコ

一人で抱え込まない事が大事!

スポンサーリンク
  1. 不登校の原因は本人も分からない事も
    1. 一般的に言われる小学生の不登校の原因
    2. 原因が分からない事は珍しくない
    3. 発達障害の傾向は端々に出ている可能性あり
  2. 不登校の原因を知るには、子どもとしっかり向き合うこと
    1. 親としてできることをする
    2. 子どもの声をしっかり聴く
    3. 先の不安より、「今の子ども」を見る
  3. 学校側の対応|ソーシャルワーカーの的確なアドバイス
    1. すぐにカウンセラー、ソーシャルワーカーなど専門家に繋いでくれた
    2. 突破口となる専門施設を紹介され、前進できた
  4. 小児科で自閉スペクトラム症と診断された
    1. 発達障害の種類と特徴
    2. 小児科受診で自閉スペクトラム症と診断
    3. 診断を受けた時の気持ち
  5. 夏休み明けた事で学校に行けない自分を責めるように
    1. ストレスで身体症状が出始めた
    2. 外との接触は学習塾のみ
    3. 生活リズムを崩さない事と、ゴミ出し担当を決めた
  6. 子どものタイミングでスタートを切れるように環境を作っておく
    1. 特別支援学級の利用手続きをしておく
    2. 通級指導学級と特別支援学級の違いとメリット・デメリット
    3. フリースクールや放課後デイサービスの違いとメリット・デメリット
  7. 5年生の新学期から放課後デイサービスへ”登校”することに
  8. まとめ|学校が全てではない、自分に合う場所は必ずある

不登校の原因は本人も分からない事も

一般的に言われる小学生の不登校の原因

  • 母子分離不安
  • 環境が不安定で心理的に落ち着かない
  • いじめなど対人関係のトラブル
  • 勉強についていけない
  • 生活リズムが崩れて不調が続いている
  • 発達障害の特性があって学校のシステムに順応できない
テンコ
テンコ

様々な原因が複雑に重なり合ってる場合があり、原因の特定がすぐにできるわけではありません。

原因が分からない事は珍しくない

学校に行けなくなると、最初に始まるのは「原因探し」。私もやってしまっていました。詳細は小学生むすこの登校拒否|焦りは禁物!その時の親の対応と現在の様子をご覧ください。

しかし、本人にも分からない事があるのです。私自身、不登校関連の本を読み漁った中で分かった事でした。

ひとつは、小学生が言葉で表現するのが難しいというのもあるかもしれません。

執拗に原因探しをすると、本人を余計に苦しめる事になりかねません。

発達障害の傾向は端々に出ている可能性あり

発達障害の場合は、もしかして薄々感じているかもしれませんね。

じっとしていることが苦手だったり、集団行動が苦手だったり、学校の生活に馴染めない特性があります。

小さい頃からその傾向は出ていると思いますので、心当たりがある場合は原因になりえるということを頭に置いておくといいかもしれません。

不登校の原因を知るには、子どもとしっかり向き合うこと

親としてできることをする

親だからできる関わり
  • 子どもの話を遮らずに最後まで聴く
  • 自主的に行動するまで待つ
  • 求められるサポートをする

忙しくしていると、つい子どもの話を遮って結論を急いだり、親側がして欲しいことをするように誘導してしまいます。

そういうのが常習化してしまうと、子どもが自分の言葉で気持ちを伝えることを諦めてしまうでしょう。

気持ちをゆっくり持って、子どもが自分の言葉で伝え、自ら行動を起こすまで我慢強く見守ることも親にとっては必要な事だと感じています。

子どもの声をしっかり聴く

小学4年の1学期。時々、朝にお腹が痛いと不調を訴えることがありました。

身体は割と丈夫な子だと思っていたので、珍しいと思い、病院を受診しました。特に所見はなく、ストレスだろうとの事でした。

翌朝学校に行けるか不安で眠れない、という夜も度々ありました。

ちょうどあと1ヶ月で夏休みという頃。

寝る前に突然、むすこが学校の事を話してくれ、むすこの心の訴えが私の心にすぅ〜っと入ってきた日がありました。きっと今までも訴えて来たんだろうけど、もっと深い所で理解できたような不思議な感覚でした。

  • 席に大人しく座っている事にとてもストレスを感じる
  • 先生のおちゃらけたテンションが苦手(おそらく大きな声が苦手)
  • 意地悪してくるお友達と掃除当番が一緒で嫌だ(拒否できない)
  • ちゃんと話を聞いてるのに、違う方を見ているだけで聞いてないと決めつけられる
  • 大好きだった校長先生がいなくなってしまった
  • 突然予定が変更になったり、知らない道を行くのが嫌い

こんな感じだったと思いますが、とにかく悲痛なむすこの叫びを心で受け止めた感じがしました。

先の不安より、「今の子ども」を見る

これまで、何度もメッセージを送っていたであろうむすこの気持ちを、ちゃんと受け止められていなかったと感じ、とても情けなく、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

とにかく今まで無理して精一杯頑張っていた事がわかったので、これからは無理はさせずにいようと思いました。

学校側の対応|ソーシャルワーカーの的確なアドバイス

すぐにカウンセラー、ソーシャルワーカーなど専門家に繋いでくれた

学校を休みがちになり、すぐにスクールカウンセラー(前回と同じ方)やスクールソーシャルワーカーなど専門家と繋いで下さいました。

結果、これが功を奏したと今は思います。

スクールソーシャルワーカーの利用は初めてで、どんな事をされているのかも当時はよく解っていませんでした。

スクールソーシャルワーカーとは、教育分野に関する知識に加えて、社会福祉などの専門知識や技術をもって、児童・生徒が抱える問題に対し、保護者や教職員と協力しながら問題の解決を図る専門職です。

LITALICOより引用

突破口となる専門施設を紹介され、前進できた

発達検査を勧められた

運よく夏休み前にソーシャルワーカーとの面談をすることになりました。専門家にはすぐにむすこが発達障害の疑いがあると解ったのでしょう。「発達検査」を勧められました。

検査機関もなかなか予約が取れないらしく、その場ですぐ予約をいれ、幸運にも夏休み中に実施することに。

発達専門の小児科のサポートを受けるようにアドバイスされた

次に発達専門の小児科によるサポート体制を取ることをアドバイスされました。そこも同様に予約が取れないらしく、いくつも候補をあげて下さいました。

こちらも幸運にも発達検査を受けた後くらいのタイミングで予約が取れ、スムーズに事が運びました。

小児科で自閉スペクトラム症と診断された

発達障害の種類と特徴

障害の種類特徴
自閉スペクトラム症(ASD)感覚過敏・コミュニケーション障害
学習障害(LD)内容の理解が難しい・漢字の読み書きが苦手・計算が苦手
注意欠陥・多動性障害(ADHD)多動性・衝動性・過集中

これらの症状がグラデーションの様に重なっている事があります。

小児科受診で自閉スペクトラム症と診断

漠然としていたものの輪郭がやっと見えてきました。一括りにはできないと思いますが、むすこの傾向が分かるだけでも大きな収穫です。

「学校」のシステムが合わないのがよく理解できます。

診断を受けた時の気持ち

「発達障害の疑い」があると解った時は、意外とすんなり受け入れられました。というか、薄々気付いてたというか。それがどの程度か素人には判断が付かないといった所でした。

原因が分かった事で、先に進めるという感覚がありました。

夏休み明けた事で学校に行けない自分を責めるように

夏休み中は学校に行かないことに堂々としていられるので、ホッとした様子で不眠も収まっていました。

しかし、2学期からはやはり苦しかった様で、最初の数日行って10月になる頃には完全に不登校に。

ストレスで身体症状が出始めた

「自分だけが学校に行ってない」という罪悪感からか、自分責めをするようになりました。家にいてもすることもなく、ゲームをして過ごす毎日。外に出ることも嫌がり、完全引きこもり状態でした。

また、この頃から首振りのいわいる「チック症」など、ストレスによる身体症状が出始めました。

チック症は、まばたきや首振り、咳払いなどの突発的かつ非律動的な運動症状を繰り返す病気で、1.5-4倍の比率で男性に多くみとめます。

引用:一般社団法人 小児心身医学会

とにかく辛そうで見ていられませんでした。当時のむすこは魂が抜けたような雰囲気で、死んだような目をしていました。誘っても外にも出ず、外部との接触が絶たれていました。

この頃が一番、親子ともども辛かったと思います。

外との接触は学習塾のみ

実は4月から学力低下を心配して、半強制的にマンツーマンの学習塾に通わせていました。本人には少人数制の方が合うということはこの頃すでに掴めていました。長時間は無理なことも。なので一コマが短い所を選びました。

外との接触がなくなった当時、外に出る口実として学習塾だけは行かせていましたね。

ですが、それも嫌がるようになり、退会しました。完全ひきこもりです。

生活リズムを崩さない事と、ゴミ出し担当を決めた

完全に外に出なくなったし、日中は一人なので昼までゴロゴロする生活。

このままではいけないと思い、外に出る口実として朝のゴミ出しをお願いしました。また、生活が乱れるとまた夜に眠れなくなるので、平日は一緒に起きて朝ご飯を食べ、昼寝もしないように約束しました。

あとで聞いた話ですが、ゴミ出し担当をすることになり、「必要とされる人間だ」という自信につながったようでした。

子どものタイミングでスタートを切れるように環境を作っておく

特別支援学級の利用手続きをしておく

四谷学院療育55段階プログラムより引用

学校に行かなくなったその間も学校と連携を取り、翌年からは特別支援クラスに在籍できるように手筈を整えていました。支援クラスなら少人数でむすこにも合いそうです。

行くかどうかはまだ分かりませんでしたが、いつでも復学できるように環境を整えました。毎度のことながら、手続きには時間がかかるので早めの行動が大事です!

通級指導学級と特別支援学級の違いとメリット・デメリット

クラスの種類特徴メリットデメリット
通級指導学級通常級に在籍
・障害が軽度
・支援級で学習のフォロー
・自立支援が中心
・友達との交流が多い
・学習面で遅れがない
・自校に通級がない場合は他校に行く必要がある
・行き来が不便
・対応に地域差がある
特別支援学級支援級に在籍
・1教室8人程度
・個別の支援計画
・給食などで通常級と交流
少人数個別対応が充実
・通常級の友達との交流もある
・通常級との交流が少ない
・対応に地域差がある
・高校には支援学級がない

有り難いことにむすこが通ってる小学校は支援クラスがありましたが、地域によっては対応が難しい場合もあるようです。

他校まで行かなければ行けない場合や、先生が巡回する等、様々な方法があるようですが、どちらにせよ移動が負担になる可能性が高いです。

フリースクールや放課後デイサービスの違いとメリット・デメリット

種類特徴メリットデメリット
フリースクール・不登校の小中学生が学校に変わる場として提供
・学年で分かれてない
・学校と学習面で変わらず
・登校扱いになる事も
・校則などがない
・同じ境遇の友達ができる

・受験に対応してない
・料金が高い
・送迎がない
放課後デイサービス障害がある子どもの療養や居場所として提供
・学年で分かれてない
・少人数で個別に対応可
・安心できる場所で社会性やコミュニケーション能力をつける
・所得に応じて利用料金が決まる
・登校扱いになる事も
・施設の送迎がある
・学習面に力を置いてない
・受給者証が必要
・通える日数が少ない事も

施設によってそれぞれ特色があり、見学に行くと雰囲気がガラリと変わるのが分かります。とにかく子どもを連れて見学に行き、スタッフの配置や施設内を観察しました。

5年生の新学期から放課後デイサービスへ”登校”することに

放課後デイサービスを見学に行き、むすこの反応が良かったので、1日体験に参加することに。ちょうど、むすこの興味を惹きそうな「ゲームの日」だったので、むすこもすぐに打ち解けたようでした。

さっそく5年生の新学期から放課後デイサービスへ通うことになりました。

放課後デイサービスは、学校側が許可すれば「出席扱い」となります。幸いにもウチの学校は出席扱いとなり、むすこは元気に「登校」しています。

まとめ|学校が全てではない、自分に合う場所は必ずある

みんな違ってみんなイイ
今だから思うあの時の判断が良かったと思う事
  • 学校に行かないことを受け入れた
  • スクールカウンセラーやソーシャルワーカーにすぐにコンタクトを取った
  • 発達に関する関連施設ですぐにサポート体制をとった
  • 継続して発達の専門家にサポートしてもらっている
  • いつでも復学できるよう環境を作っておいた

学校に行くことに固執してしまうと、合わない場所を強要してしまいます。

理由は分からなくても、身体は正直に「行きたくない」と発信しているのです。魚が陸で泳げないように、子どもに学校が合うとは限りません。

今は有り難い事に、様々なサポートサービスが存在します。あとはそこに辿り着けるかどうか。なので、専門家のサポートがとても重要だと感じます。

子どもの心が前進しようとしたタイミングを逃さないためにも、専門家と学校と二人三脚でフォローしていきましょう。

ではでは。

コメント